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見覚えのない風景

時々考えるんですが,人はどのくらい前までの記憶を保持できるのか? 例えば朝,家を出て犬を散歩させている人を見た.そのとき「あ,一昨日もこの人に会った」と思いだしたとしましょう.もし今朝,この人に出会わなければ一昨日会ったという記憶は,それこそ記憶の海の奥底に沈んで行ったでしょう.

一昨日だから思い出せた.ではひと月前だったら?・・・三年前だったら絶対無理でしょう.

僕は小さな子供だった頃,父の実家で正月に繭玉を飾っていたという記憶があります.しかしそれは今まで何度も思い出しているから覚えていると言えるのであって,今突然五歳のとき草の葉で指を切ったっけなぁなんて思い出せるはずがありません.

大昔の記憶は全て途中で何度か中継されているのです.正確に言えば思い出した内容を記憶しているのであって,昔の記憶そのものではない.

見覚えのない風景_f0080743_21233544.jpg

ネガの撮影をしていてこの写真に当たりました.う~ん,見たことのない風景.全く思い出せない.港のようです.たぶん仕事で行ったんだろうけど覚えていない.一体何処なんだ?

拡大してみると画面内に答えがありました.「屋久島不動産」という看板.あぁ屋久島かぁ.写真には撮りましたがこんな風景全く覚えていません.おそらく宿の窓から撮ったんでしょう.看板が写っていなければ死ぬまでどこだか分からずに終わったことでしょう.(笑) 


by auf1028 | 2018-12-10 21:23 | 古い写真
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