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LM3875 invertedアンプに手を加える


まず入力端子の後にCRによるハイカット・フィルターを追加します.高周波をカットするもので市販アンプの99%には入っていると思います.自作アンプでは回路図に描かれていないことも多いのですが,帰還アンプでは入れたほうがいいと思います.

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僕の場合は入力の前にライントランスがあるので入れなくてもよいと思ったのですが,将来どういう使い方をするかわからないので一応入れておくことにしました.現状でも効果はあるようで低音の出方が変わってきました.

次は整流後の平滑コンデンサーを基板上の1200uFのみにする.47研究所のLM3875を使ったアンプGain Cardでは1000uFだけです.47研のページには「電解コンデンサーの容量を極小とし、電気的エネルギーの蓄積を極力排除した結果、音楽信号の急激なライズ・タイムにも余裕をもって追従し、音楽の躍動感をいささかも損いません。」とあるのですが,音楽信号の強弱の変化に対応するためには大容量のコンデンサーが必要,という正反対の主張もあるわけです.どちらも一理あるような気がします.(笑)

まぁ聴いてみようじゃないの,ということでケーブルでコンデンサーをバイパスしてみます.6800uF×8というけっこう大容量が入っています.・・・音が少しスッキリした感じというか・・・表現は難しいですが肌合いが異なることは分かります.ハムノイズは聴こえません.

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これはいける,ってことでシャーシ内から電解コンデンサーの載った基板を撤去しダイオードから電源を直結(仮).しばらく聴いてみていいんじゃないかという結論.じゃぁこんなに大きいシャーシ要らないよね.コンパクトに纏めてちゃんとしたケースに入れることを検討中です.

なお帰還抵抗器は220kから300K,330Kを試して現在はまた220Kに戻しています.この辺は使っているスピーカーや好みにより微調整してもよいかと思います.

そもそもこのアンプは(LM3886アンプもそうですが)メインのアンプが故障したときとか手を入れる最中などに使うテンポラリーアンプとして作りました.前作LM3886アンプはもうひとつという感じでしたが,これはメインの代役として十分使えます.音はかなり違いますけどクォリティは高い.このコストでこの音は驚異的.


by auf1028 | 2018-10-04 22:31 | オーディオ
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