以前リサイクルショップだったらしいですが上品な色使いとはいい難い.隣の建物はマゼンタとパープルでさらに悪趣味.(笑)
FD 35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.,1970年代に当時としては画期的な単焦点レンズ並みの高性能といわれたズームレンズですがNew FDに変わってからも光学系はそのままに,ラインナップにとどまりました.名称としてはS.S.C.が取れただけ.コーティングはもしかしたら変わっているかもしれません.
70mmという焦点距離の単焦点レンズがないため,この長焦点端を使おうと入手したのですが画面上が暗くなり,変だなとおもいつつそのまま仕舞いこまれていました.先日改めて考えてみると・・・あぁそうか,FD→SONY Eマウントアダプターに僕が追加したフレアカッターというかα7ボディの情報伝達ピンが光ってフレアーになるのを防ぐ黒い紙,このせいだ.
ということで改めて使ってみることに.開放でフォーカシングしづらい.細かいフレアーがまとわりつく感じで残存球面収差が多いのでしょうか.どこが最良のピントか把握しづらい.光量が十分なら撮影絞りでフォーカシングしたほうがいいかも.
一段絞れば線の細めなよい描写ですが,わずかに滲む感じは残ります.でもこれは好ましく感じました.カキっとした線よりもいい感じ.
CONTAX RTSの発売以降ツァイス流の解像力より細かいピッチのコントラスト重視の流れに変わり,MTFでレンズの評価がされるようになりましたが,デジタルになり現像時に色々いじれる時代,このような解像力重視のレンズを見直してもいいんじゃないかと思いました.