SS-L8Sのエンクロージャー

かつて東芝のオーディオ製品ブランドであったAurexのスピーカー,SS-L8S.1979年発売.このスピーカーのことを知ったのはつい最近.当時東芝のフラッグシップ・スピーカでありユニット,エンクロージャーとも非常にコストがかかっている事は確かだ.作れば作るほど赤字だったろうといわれています.

ウーハーのマグネットはアルニコ,トゥイーターとスコーカーはサマリウム・コバルト.フォノ・カートリッジにちょっとだけ使われるマグネットをコーン型スピーカーに使ったなんて空前にして絶後じゃないだろうか(プリントコイル型は別にして).

このスピーカーのエンクロージャーと全ユニットがオークションに出ていた.なんと未使用品だ.全て落札すればSS-L8Sが組めるわけだ(ネットワークはないけど).まぁ,僕の好みの音でないことはほぼ確実なのですが.エンクロージャーには少し興味があった.

もっと大きなエンクロージャーを作ろう作ろうと思いつつ実行できないでいる.つなぎとして既存のスピーカー.システムの箱だけ利用というのも考えたが中古の,そして大型の箱はだいたい角やコーナーにぶつけた痕がある.しかも大きいので送料が嵩む.

出品されたSS-L8Sの箱は前面ネットつき2000円からで送料は破格の3000円.計画していた箱に比べてずっと小さいのだが今使っているSANSUI MOnitor 2120の箱よりは大きい.造りはハンパではない.前後ラウンドバッフル,前バッフルは縦に多数の溝があり細かな凹凸になっている.さらに前バッフルは1.5度上に傾けられている.(これらの効果については?だけど).強度もたぶん相当なものだろう.落札はできないと思うがもし一万円で落ちればラッキーだよなと入札しておいた.

ユニットは予想通り同じ人が全部落とした.が,エンクロージャーは5000円で止まってしまい結局落札.うーん,うれしいような少し困ったような・・・.というのは是非とも欲しかったわけじゃなく,安い値段で落ちるのを見過ごせないので入札したということなので.前述のようにSiemens 10Wには少し小さいと思うし,見栄えはよいとしてもデザインは別に好みではないからだ.

だけどこれがペア送料込み8000円というのはめちゃくちゃ安いと思う.これを今作ったら一台十万円ではできないんじゃないかな.計画していた箱は板材だけで5~6万円かかるのだし(ロシア松集成材を使うとして).

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箱が届いた.落札してから気がついたのだが,このハイファイ堂の記事にあるようにSS-L8Sは白木に近い明るいつき板仕上げ,濃いブラウンのネットなのだ.ところがこの箱は違う.かなり暗めのつき板に黒に近いグレーのネット.このようなSS-L8Sはネット上の(数少ない)画像には見あたらない.色が2タイプあったとは思えない.じゃぁこれは何? マイナーチェンジのための試作品なのだろうか.ユニットを組み込まれずに別々で未使用のまま発掘されたというのは何か事情がありそうです.

箱は持ってみると思ったより軽かった.吸音材は底にニードルフェルトが敷かれているのみだがユニット実装時にグラスウールを詰めるのかな.前面ネットは立体的な構造でなかなかの造り.ウーハーの穴にSiemens 10Wをつけるにはアダプターが要るしトゥイーターも同様.ダクトやアッテネーター用の穴を塞ぎ裏側に小穴を多数開ける予定.完成まで一ヶ月くらいかかりそうです.
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by auf1028 | 2012-08-18 16:12 | オーディオ | Comments(0)
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