SMC PENTAX 28mm F3.5(K)

f0080743_1932075.jpg
1975年に旭光学はそれまでのM42ネジマウントからバヨネット式のKマウントに変更したK2,KX,KMの一眼レフ三機種を発表した.それに伴いレンズ名はそれまでの「タクマー」から「ペンタックス」になった.当時僕はこの名前に激しく違和感を感じた.だって,ペンタックスというのはそれまでカメラ名だったのだから・・・「Kタクマー」でいいんじゃないかよーと思った.

最上級機種のK2はとても格好良く見えて(とくにブラックは),欲しかったがとても買えなかった.当時は中古で入手したOM-1を使っていたかな.

SMC PENTAXレンズ群は新設計のものとSMCタクマーの光学系をそのまま流用したもの,両方が存在した.このSMC PENTAX 28/3.5,ずっとSMC Takumar 28mm F3.5と光学系は一緒だと思っていたのだが実は新設計のレンズだったと知ったのはつい最近.

それにしてもSMC TAKUMAR 28mm F3.5って世界でいちばん売れた28mmレンズではないだろうか.タマ数が多すぎるためきれいな個体でも中古価格はとても安い.今年の春,銀座の清水商会に程度が良いのが5千円台でもう少しで購入するところだった.

--------------------------------
SMC Takumar 28mm F3.5
サイズ   58 x 41.5mm
重量   212g
最短撮影距離   0.4m
レンズ構成   7群7枚
絞り羽根   5枚
最小絞  F16
フィルター径 49mm


SMC PENTAX 28/3.5
サイズ   63 x 47mm
重量   261g
最短撮影距離  0.3m
レンズ構成   7群8枚
絞り羽根   5枚
最小絞  F22
フィルター径 52mm
--------------------------------

なるほど,レンズが一枚増えている.
1975年の時点でも28mmでF3.5というのはいささかショボい.当時普及型でF2.8が普通だったと思う.新設計なのにあえてF3.5に抑えたというのは販売価格を低めにしたかったからなのだろうか.

SMC PENTAX 28mm F2も発売された.このレンズはYASHICA/CONTAXシリーズのDistagonと同一設計らしい.非常に数が少なく高価である.

24mmも新設計された.SMC PENTAX 24mm 3.5であるが,出た数は少ないようだ.(後にF2.8も発売されこちらも希少) 中古でもほとんど見ない.

かねてからの懸案であった(と思われる)バヨネット・マウントへの切り替えを果たし,標準フィルター径をNikonと同じ52mmとしたペンタックスであったが,一年と少し経った1976年に早くも方向転換する.カメラの主力ラインナップを小型軽量シリーズに切り替えてしまったのだ(MX,ME,ME super).マウントは変わらないがレンズの標準フィルター径がタクマーと同じ49mmに戻り,レンズ名の頭にMの文字が加えられた.

K2が欲しいと思っていた僕はこのコンパクト路線に変わってしまったペンタックスに対する興味が急激に薄れてしまった.その頃はCanon F-1を使っていたが,カメラの大きさなんてこのくらいがちょうど良いと思っていた.Olympus OM-1から替えて別に大きすぎるとか重いとか,気にもならなかった.一眼レフの小型軽量化に全く魅力を感じなかったのである.レンズについても大きく重くていいから性能を追求してほしいと考えていた.

Mシリーズの28mmはF3.5,F2.8,F2と三種類.F2はわりと後に出たような気がする.

MがついたPENTAX 28mm(普及クラス)
--------------------------------
smc PENTAX M28m F3.5
サイズ   63 x 36mm
重量   180g
最短撮影距離  0.3m
レンズ構成   6群6枚
絞り羽根   5枚
最小絞  F22
フィルター径 49mm


smc PENTAX M28m F2.8
サイズ   63 x 31mm
重量   156g
最短撮影距離  0.3m
レンズ構成   7群7枚
絞り羽根   5枚
最小絞  F22
フィルター径 49mm
--------------------------------

全長がかなり短縮されている.F2.8なんてこんなに短くていいの?と思うほど.

Mがつく前のKマウントレンズは売られていた時期が短かったため数が少ない.中古での入手もなかなか難しい.そのなかでもSMC PENTAX 28/3.5は売れた数が多く中古価格も低くて入手しやすい.とはいえ最近なかなか見なくなったのでカビありだったが安く手に入れた.カビは絞りのすぐ前の一面だけだったので後群ブロックをはずすだけで簡単に清掃できた.

程度はまぁまぁ.絞り環の塗装が少し剥げていることからして結構使い込まれたと思われる.そのわりにレンズはきれい.

前にRIKENON 50mm F2をEOSマウントに改造したときはバヨネット部を切り取ってM42→EOSマウントアダプターを貼り付けた.今回もそれで行く予定だったのだが現物を見て無理と分かった.バヨネットの出っ張りを取ってしまうと絞り環と絞り羽根との連動ができなくなってしまう.同じKマウントでも構造が違うのだ.いじりすぎてダメにしたCONTAX→EOSマウントアダプターの内側をヤスリで削って貼り付けることにした.絞り連動板とレンズガードは切り取る.

このままではオーバーインフなのでスペーサー(プラスチックの薄い板)を入れる.接着剤の厚みがあるので何度もやってみて正解が出たらO.K..アバウトです.三度目くらいにぴったり無限遠が出た,と思ったら5Dのミラーが降りない.撮影はできるのだがホンの少し当たっている.横位置だと降りるのだが縦位置だと降りない.スペーサーの厚みを調整するのは厄介なのでレンズ枠の上部をちょっとだけヤスリで削った.試写してみたが片ボケは感じられない.

F8辺りでは四隅が光量落ち及びコントラスト低下が見られる(流れはない).もっと絞れば判らない.Distagon 25mmと比べると寒色系だが,これはDistagonのほうが標準に比べ暖色系なのだ.シャープなレンズだ.まだ色々撮ってみないと分からないが常用レンズになるかもしれない.

Mがつく前のKマウントレンズ群それもタクマーとは異なる新設計のレンズは,設計者の気合いが感じられるようでついつい欲しくなってしまう・・・.

*上記のレンズスペック・データはweb上で収集したもので間違っている可能性もあります

f0080743_19322484.jpg



f0080743_19324165.jpg
 Canon EOS 5D SMC PENTAX 28mm F3.5(K) F16 ISO 250 DxO Optics V5で現像
[PR]
# by auf1028 | 2008-11-06 19:33 | カメラ,写真 | Comments(0)

薪ストーブの慣らし焚

f0080743_2143757.jpg
今季新たに導入した薪ストーブ,モルソ Morso の3112CBです.鋳物薪ストーブとしてはかなり小型の部類に入ります.これでも重量95kg,使用する二階に運び上げるのは3人がかりで大変でした.CBは「クリーンバーン」を意味します.薪が燃焼する際に出るガスを再び燃やします.いわゆる「二次燃焼タイプ」で,モルソの場合は三次燃焼まであるのですが.

f0080743_21452100.jpg
この機種は「外気導入」対応型です.燃焼の際使われる空気を室外から導入します.高気密の住宅ではこのタイプでないとうまく燃えないことがあります.また,室内の空気を燃焼に使わないということで隙間風の低減を期待しました.

f0080743_2151384.jpg
最初は壁に穴を開けようと思ったのですが,桟がかなり入り組んでいたので早々に断念,換気口をそのまま利用しました.暖かくなったらまたグリルを元に戻して再び換気口として使えます.

この換気口は冬の間は閉めっぱなしにするのです.夏の間も今年はスズメに占領されていました.計二組のスズメがここに巣を作ったのです.劣化した換気口のフードをつついて穴を開けやがったのです.中の枯れ草を取り出してフードも新調しました.外気導入関係はアルミフレキホース,スチロール製排水管及び継ぎ手,ベニヤ板での自作です.

f0080743_215357.jpg
ダンパーもつけてみました.空き缶の蓋を利用したバタフライ式です.空気の量はストーブ下部のスロットルで調整できるので必要ではないのですが,ストーブを使っていないとき冷たい空気が入り込むのもどうかと思いまして.

煙突は海外製薪ストーブとしては細い120mm径です.モルソでも大型のタイプは150mm径です.純正があるのかどうか知りませんが,安いホンマの煙突を近所のホームセンター経由で取り寄せました.外部だけ二重になっています.すでに鉄製165mm径のパイプが設置されていたたので,煙突に耐熱グラスウールとガラスクロステープを巻いて下から押し込みました.
f0080743_216269.jpg
イレギュラーですが灯油ストーブと共有です.こちらは106mm径なのでアダプターをかませました.分岐はホンマの部品を少し加工しました.共有は望ましくはないですが,灯油と薪と同時にガンガン焚くことはないのでなんとかいけるでしょう.実用的には北海道で薪ストーブオンリーはつらいものがあります.火をつけてすぐ暖まるわけではないですからね.火力調整も大まかにしかできない.まぁ昔はみんな薪だったのですが・・・.

f0080743_2175647.jpg
慣らし焚きしてみました.薪は広葉樹.こんな太い薪に点火するのははじめてです.思ったより難しい.研究しないと.焚き付けへの点火は風情はないですがガストーチを使いました,簡単です.マッチの大箱も買ってあるんですがね・・・.

トップに置いたバイメタル式の温度計が250℃まで上昇し,巡航運転になるまで一時間もかかったかな.燃焼が安定してもストーブ全体が暖まるまでのタイムラグはすごいです.二次燃焼の炎も見ることができました.ここまでくると煙突からの煙は無色になっているはず.

室内が煙ってきました.ストーブ表面から煙が出ています.塗料を焼いてしまわないといけないんですね.薪三本燃やしたところで空気を全部遮断して終了.それから二時間近く経ってもストーブ表面は触れないくらい熱い.

鋳物ストーブって小さい頃家にあった(今でも売ってますが)鉄板製ストーブとは全く別物ですね.大きな熱容量により部屋を暖房する蓄熱器であり,薪はその熱を供給する.火がよく見えるから焚き火感覚だけど全然次元の違うものなんだ.

もう一,二度慣らし炊きをしないといけないです.それにしてもガラスが大きいのはいいですね.炎を見てるだけで飽きないです.
[PR]
# by auf1028 | 2008-10-29 21:08 | 薪ストーブ | Comments(6)

ナショPストロボ National PE-480SG

普段,風景やそこにあるものを適当に撮るだけなのでストロボを使う事は滅多にない.それでもたま~に必要な場合も出てくるので(主に頼まれ撮影)かねてから一台確保しておこうと思っていた.20年以上に渡って主にプロ写真家に愛用された名作.最大級の小型ストロボ?

グリップタイプのストロボって'80年代あたりまでは純正,汎用品とも数多く存在したのだが現行品としてはPE-480SGの後継機種PE-60SGと,あとはMetzに一機種あるだけのようだ.PE-480SGや前身のPE-400,発光部が四角形のPE-5651など通称「ナショP」のプロ用ストロボは,他のグリップ部に電池を入れるタイプと見かけは似ているけど構造が全然違う.グリップには大きな電解コンデンサが入っている.コンデンサのカバーがグリップ部になっていると言った方がいいかな.従って外部電源しか使えない.

PE-480SGもまだまだ多数が現役で使われていると思うが,今年初めに積層乾電池の製造終了が発表されて手放す人が増えたようだ.ネット・オークションにボロボロ出てくる.本体だけなら投げ売り状態.でもACアダプターと乾電池TRパックはかえって高騰したみたい.特にTRパックは高い.積層電池が無くなってもこれがあれば発光間隔は長くなるものの外で使える.
f0080743_19414455.jpg

気がついたらオークションに出る数が減ってきたのであわてて入手.それほど安くはなかったのだがACアダプター,積層パック(ケースのみ),ブラケット,シンクロ・コードと一式揃っていたので.これらを一つひとつ落札していったら手間も送料もバカにならない.道具箱に放り込まれていた感じでキズ多数,十年選手かな.なにしろ長期に渡って売られていた製品なので,オークションだと20年以上前のものだか数年前のだか全然判らない.動作は問題なし.初期の光量を保っているかどうかは不明.大体,ガイドナンバーって公称の8割と言われているから.

積層電池ホルダーは電池を入れて使うつもりはなくて研究用,それと接続コードが欲しかったのだ.キヤノンのOEMモデル480EG用の単2電池を6本使用するTRパック(入手済)を改造してPE-480SGに使えないかと考えている(ナショナルのTRパックは単1電池8本使用).発光間隔がすごーく長くなっても構わない.480EGとPE-480SGは電源コネクタの形状が異なり互換性はない.さらにキヤノンは3ピン,ナショナルは4ピンなのだ.ピン接続を解析しなくてはならない.

ACアダプターも最初はストロボの電源端子に直流300Vくらいを供給すればよいのなら自作しようかと思ったのだが・・・どうもそんな単純にはいかないみたいだ.レギュレーションが良すぎるとストロボを壊す可能性がある? 

ヘッドは垂直0゜~90゜,水平360゜回転できるので天井バウンス,壁バウンスが容易.外部オートも可能だけどオートで使うことはないだろう.手持ちの20年以上普通の入射式メーターとして使ってきたミノルタのフラッシュメーターIIIが,やっとフラッシュメーターとして使えることになった.(笑)
[PR]
# by auf1028 | 2008-10-26 19:42 | カメラ,写真 | Comments(1)

ポプラも黄葉する

ということに最近気付きました.ポプラって北海道の風景に良く合う樹だと思うのですが,近年は新たに植えることはないみたいです.たぶん,大きくなって老木になったら強風で倒れる可能性が出てくる,そうなると処理が厄介になるからではないか・・・推測です.小学校の校庭に大きなポプラが立っていたのを覚えています.とっくに姿を消しているだろうなぁ.

f0080743_23383970.jpg
 Canon EOS 5D SMC PENTAX 28mm F3.5(K) F16 1/180sec. ISO 400 DxO Optics Pro V5で現像
[PR]
# by auf1028 | 2008-10-22 23:39 | 風景 | Comments(0)

紅葉も終り

10月上旬は寒くて天候不順.毎日のように時雨れましたが,このところ比較的暖かい日が続いています.とはいえ早朝はさすがに冷えます.先週金曜日は最低気温1度だったかな.最低気温が零下になったらもう初冬です.

9月から10月上旬に気温が低めだったせいか,今年は紅葉が早かったようです.先週はもう枯れ木ばかりが目立ちました.

新しいレンズを手に入れたときよくテスト撮影に行く,近くの川原.6月は緑一色だったのが・・・
f0080743_18534099.jpg
 EOS 5D COSINA APO-LANTHAR 180mm F4 ISO 400 DxO Optics Pro V5で現像

こんなになっちゃいました.
f0080743_18535312.jpg
 EOS 5D COSINA APO-LANTHAR 180mm F4 ISO 400 Rawshooterで現像
[PR]
# by auf1028 | 2008-10-21 18:54 | 風景 | Comments(2)

鬼峠トンネル ニニウ側

f0080743_0284586.jpg
 Canon EOS 5D Distagon 25mm F2.8(Y/C) F11 1/30sec. ISO 400 DxO Optics Pro V5で現像
鬼峠トンネルは全線単線で非電化のJR石勝線,占冠村中央から同村ニニウ地区まで全長3765m,昭和56年から供用されている.蛇紋岩の岩盤をくり貫く難工事だったそうだ.現場には常に銃を持った猟師がいたという.熊が多いからだ.

単線のトンネル出入り口(て言うのか?)を間近で見たことは他にないのでよくわからないが,列車が通過するにしては随分と狭いように思える.写っていないがトンネルの中に赤い信号が見えた.ニニウ側は山の中腹であり今でも熊が多いはず.辺りを見回してみた.どこからかこっちを見ているのかもしれない.
[PR]
# by auf1028 | 2008-10-19 00:36 | 風景 | Comments(7)

ねこじゃらし

朝,何か撮るものはないかと川原へ.うーむ,花もすっかり姿を消し,鳥もいない.ネコジャラシが逆光で映えていたので180mmの最短撮影距離で撮ってみました.

風で動くので手持ちのMFかつ手動絞りではつらいものが・・・.もう,少しずつ体を前後させながら何枚も撮っておくしかないです.
f0080743_2320019.jpg

 EOS 5D COSINA APO-LANTHAR 180mm F4 F8 1/500sec. ISO 400 DxO Optics Pro V5で現像

ネコジャラシといわれる草はエノコログサの種類のことなんだそうで,これは「コツブキンエノコロ」ではないかと思うんだけど自信はありません.
[PR]
# by auf1028 | 2008-10-14 23:21 | 植物 | Comments(2)

Velbon アクションレベル

すでにあちこちで紹介されてますが,アクセサリーシューにつけて発光ダイオードの色で水平を見るという,アレです.買ってみました.送料を考えるとAmazonがいちばん安かったです.銀一でも売ってます.
f0080743_0472193.jpg

この製品のミソはファインダーを覗きながらレベル表示が見える(かもしれない)という点にあります.暗いところでも見やすいというのもありましょうが.ファインダーと同時に見えるかどうかはカメラ,人により違うでしょう.アイポイントが大きい方が有利と思われます.私は5Dにマグニファイング・アイピースNikon DK-17Mをつけてますので見る位置は少し後ろに下がりますが,この状態でうーん,何とか見えました.縦位置だとぐっと見やすくなります.

デフォルト設定では角度のズレに対してかなりシビアです.私はどうも左下がりになるクセがあり,それを意識して補正するために右下がりになったり,水平を取るのはかなり下手ですのでつけっぱなしにしようと思います.

ちょっと高いかなぁ.スペースシャトルのような形状もどうかと思いますが他にこのような製品がないので仕方ありません.スイッチも使いやすくはないですが不用意にONになってしまうのも困るのでこんなものか.

「デジタル水準器」と称してますが「電子水準器」であることは間違いないものの,これって「デジタル」なんでしょうかね? 水平から何度ズレているのか数字が出るのならデジタルでしょうが,これはバーグラフ表示の簡略化されたものではないのかな? まぁいいですけど.
[PR]
# by auf1028 | 2008-10-12 00:48 | カメラ,写真 | Comments(4)