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EOS 5Dでポジを撮影する

先日ちょっと書きましたが,EOS 5Dでポジやネガを撮影すると意外にいい結果が得られるのではないか.そのための機材として・・・銀塩時代にベローズ+マクロレンズ+スライドコピア(フィルム保持部分)というセットでポジをデュープ(Duplicate)するということが行われていました.教材や発表会に使うためにそれなりの需要があったようです.もちろん街の写真屋さんにもあったでしょう.カメラ各社に純正のベローズがあった時代です.

マウントを変換したCONTAXのベローズが手元にあります.しかし同ブランドのスライドコピアは入手困難でしょう.あっても高いだろうし,と思っていたらYahoo!オークションにニコンのコンパクト・デジカメ用のスライドコピーアダプターというのが出品されていて,100円で落札しました.このスライド&フィルム保持部分を使ってなんとかコピアをでっち上げようというのです.

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手持ちのアダプターリング類の中から使えるものを選び拙速で作ったのがこれです.各部の平行は怪しいです.ベローズとレンズ,保持部分は固定されておらず手で押さえつけながら使います.レンズはなぜか持っている引伸し用のEL Nikkor 50mm F4です.最初EBC FUJINON 55mm F1.8でやってみましたが,ここまでの接写だとまったくダメでした.レンズを逆に使えばなんとかなるかもしれませんがリバース・アダプターは持っていません.買うと結構高いのでね.

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手持ちで昼光色の蛍光灯に向けて撮影,レタッチを重ねたあとの画像がこれです.けっこうマトモです.ポジは20年くらい前に撮ったKodachrome 200,退色はまったく認められません.CONTAX 159MMにDistagon 25mm F2.8,被写体はドイツのダッハウという町です.仕事で行ったのでダッハウの全貌はわかりませんでしたが,私の行った地区は新しくこぎれいな建物ばかりでした.大戦中の爆撃で古い建物は皆なくなってしまったのだそうです.

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さて,EPSON GT-X700との比較です.最高解像度の12800dpi,48bitカラーでスキャンするとファイルサイズは1Gをはるかにオーバーし私の旧式PCではレタッチもままなりません.4800dpiでやり直しました.細部の表現を比較するため並べてみました.スキャンした画像は縮小して5Dの画像と近い大きさにして等倍表示.右側が5Dでの撮影です.

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ご覧のように大して差はありません.スキャン画像はスキャン時にアンシャープマスクのチェックをオンにしていますがかけ方が最適ではないように思います.USMなしでスキャンしてPhotoshopで細かくかけた方がよいのですが,どういうわけか暗部に走査線のような縞々ノイズが出るのであきらめました.12800dpiでスキャンしても細部の見え方はほんの少しよくなるだけで,この解像度はハーフサイズや110サイズ用と思います.5Dで撮った画像もかなりUSMかけています.

スライドのデュープはコントラストが高くなるので専用のフィルムを使っていました.5Dで撮影した場合もスキャン画像よりコントラストが高いです.現像時に配慮しつつレタッチでなんとか適正に持っていきますが,ハイライト付近は早めに飽和,シャドウ部の描写もイマイチです.Kodachrome 200はとくにコントラストが高いのでなおさら.スキャナーはさすがにシャドウからハイライトまでトーンはよく拾います.ただしハイライトの縁に色収差らしきものが出るのが気になります.

以上のようにけっこういい勝負・・・だったらスキャナーの方がいいのではないか? まぁそうなんですが.(笑) GT-X700はサムネイルを出して一気に複数枚スキャンだとかなり周辺部が切られてしまいます.スライド枠で切られ,さらに切られるんでもったいないです.全体表示して一枚だけスキャン範囲を指定してやる必要がある.5Dで撮った方が少し能率はいいかな.

EL Nikkor 50mmはF11で使っています.F16だと回折の影響で像は悪化します,F8で撮りたいところですが周辺部を考えるとF11で妥協せざるをえません.等倍撮影に適したレンズを使えばもっとよくなる可能性はあります.ツァイスのルミナー,ライツのフォタール,FD時代キヤノンのマクロフォトレンズ,マクロニッコール(マイクロではなく)など試してみたいですがモノがないしあっても高い.EL Nikkorもリバースするともう少しよくなるかもしれません.
 
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by auf1028 | 2010-12-30 22:03 | カメラ,写真 | Comments(10)

真冬日 旭川「我風」

今日はやけに冷えるなと思ったら最高気温がー6℃とのことで,寒いわけです.年始まで冬型が続きずっと真冬日のようです.風がないからまだいいです.北風吹きすさぶー10℃より,風がなくしんしんと冷え込むー20℃の方がはるかにマシです.

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昨日は低気圧が通過し,気温がプラスからマイナスへ移行していきました.旭川へ出掛けましたが途中二台ほど道路から飛び出しているのを見ました.道路が凍りかけは氷の上に水が載っているカタチで最悪です.コーナーでスピード出過ぎたかと思って安易にブレーキを強く踏んだりすると簡単にスピンします.アクセルオフして惰性で曲がってもグリップを失います.凍結路ではABSなんて役に立たないように思いますけどねぇ.

さて,買い出しの途中「美瑛 四季の風」のNさんに教えていただいた「オーディオ・カフェ 我風」に立ち寄りました.途中激しく雪が降ってきて視界不良.でも積雪路はスタッドレス・タイヤなら滑ることもないのではるかに安全.

入り口のドアを開けるとさらにドアが.なるほど,住宅地の中なので防音対策なのでしょう.中は吹き抜けで気持ちのよい空間です.メインのSPシステムはALTEC 515B(ショート・ホーン)とJBL 375+075(写真撮るのを忘れた).横に077もあったけど.僕は昔,JBL 150-4C+375+075の組み合わせで聴きたいと思っていた時期がありました.それに近い.出てくる音は見かけよりはるかにきめの細かい音が,なんというか屈託なく軽々と出ている感じでした.

5分もすると意識が場に馴染んできました.CD&レコードを聴きながらしばし店主とお話を.けっこう共通の場所と縁があったりして話が弾みました.「阿佐ヶ谷 ヴィオロン」「札幌 act:」とか.ほぼ同年代ですからオーディオ機器の話をしても合いますねぇ.店内にはかつての名機が並んでいます.実のところ,オーディオ・マニアには妙に凝り固まったような人もいるので少し心配だったのですが.(笑) 心配は無用でした.一時間ほど居たのかな? 今日の所はおいとまして買い物の続きを.旭川へ来たときに寄れる場所ができました.

帰りは完全なアイスバーン.自重してゆっくり走りました.

 
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by auf1028 | 2010-12-25 22:47 | 風景 | Comments(1)

Rachel Z : First Time Ever I Saw Your Face

レイチェル Z(ヅィー)の名前はずっと前から知っていたが演奏は聴いたことがなかった.先月,初リーダー作の「Trust The Univers」を入手して聴いてみたら・・・このアルバムは意図的にジャズ・サイドといわゆるフュージョン・サイドに分かれているようなのだが・・・ジャズ・サイドは一曲目の「ナルディス」をはじめとてもよかった.新主流派(現在こんな名称を使うのはおかしいかなと思いつつ)ピアノの好きな僕はかなり気に入った.聴いてるとチック・コリアとハービー・ハンコックの影がちらちらするような気がする.

しかしフュージョン・サイドは今となってはひどく陳腐なサウンドに聴こえてしまい残念.もろ,プロデューサーであるマイク・マイニエリのサウンドだ.まぁ録音されたのはそういう時代だからね.でも何度も聴いているうちにさほど気にならなくなってきたな.

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ということでもう一枚.全編ピアノ・トリオ.一曲目・・・あぁコルトレーンの「Mr. P.C.」だね,と思ったらニルヴァーナの「Heart - Shaped Box」なんですと.だけどやっぱり「Mr. P.C.」だよなぁ・・・.スティングの「フラジャイル」も演奏しています.この曲はジャズでもよくプレイされますね.いい曲です.ジャズ界で最初に取り上げたのはフレディ・ハバードではないかと思う.

さて「 First Time Ever I Swa Your Face」,ロバータ・フラックが静かに歌い上げていくあの曲を彼女はいったいどうやってジャズとして演奏するのか?興味津々・・・ミディアム・テンポで軽めにあっさりと.なるほどこう来ましたかぁ.

最後の曲はピーター・ゲイブリエルの「Don't Give Up」.総じて彼女がリアルタイムで聴いてきた好きな曲から選んだという感じだが,「In THe Wee Small Hours of The Morning」「Autumn Leaves」の二曲は異質だ.僕はこの二曲は要らないが,もしかしたら製作サイドの要望があったのかもしれない.「普通のジャズ・ファンがよく知っている曲も入れて下され」みたいな.ビーナス・レコードは日本のレーベルだからね.

「Trust The Univers」からは9年経っているのだから当然だが,初アルバムで僕が感じたガラスのかけらが光るような煌めきはもはやなく,でもいい意味で円熟してると思う.気に入りました.現時点での最新作「I WILL POSSESS YOUR HEART」も買わないといけない.
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by auf1028 | 2010-12-21 22:29 | CD | Comments(0)

スキャン

異常(と言っていいでしょう)な暖冬だったけど,ここ数日は真冬の寒さ.今日少しまとまった雪が降りました.しかし富良野スキー場は,新プリンスホテル側はすでにオープンしていますが降雪機の使えない北の峰側はまだ.オープンがこんなに遅れたのは記憶にない.

真冬になると撮影のモチベーションが低下し,過去のネガやポジでもスキャンするか・・・って考えるのは毎年のことなのですが,あまり実行できていないのですなぁ.

家庭用スキャナーよりデジタル一眼レフでネガやポジを撮影する方がよいのではないか,って話があってそう言われればそうかもしれない.試してみようと思っています.レンズは引き伸ばしレンズでいいわけだ.手持ちのEPSON GT-X700(古いですけど)では12800dpiでスキャンできるのだが結果を見ると2400dpiのNikon Coolscan 2(20世紀の製品ですぜ)よりちょっとマシなだけだものなぁ.

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 Canon A-1  FD 100-300mm F5.6 PKR
 
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by auf1028 | 2010-12-18 23:43 | 古い写真 | Comments(4)

「盤塵集」 池田圭

池田圭氏は伊藤喜多男氏と並ぶ二十世紀後半のオーディオ界の重鎮・・・って言い方はおかしいかもしれないが,いわゆる評論家ではなく技術者とも少し違う.大いなるオーディオ・ディレッタントなのだろうか.

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この本はふとしたきっかけで買ったのだが,当時僕はアンプ自作もしておらずオーディオの知識は通り一遍のものしか持っていなかった.Western Electricのことも知らず西部劇とオーディオとなんの関係があるのだろうと思っていた.だからこの本を読んでも理解できる部分は少なかった.スピーカー関係は面白く読んだ.

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以来,十年に一度ほど読み返すとその度に理解できる部分が増えてくる.結構な値段がしたが買っておいてよかったと思う.現在は絶版だから.ただマイナーな本ながらそれなりに部数は出たと思う.お金を出せば古本で購入はできるようだ.ちなみに僕の持っているのは初版.二版以降が出たかどうかは知らないが.現在では古いオーディオの資料として見ても貴重だと思う.

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絶版である本の内容を詳しく紹介してもしょうがないから書かないが,「NFBへの告別」という記事は共感を持って読んだ.NFBを否定する気は全くないがパワー・アンプの出力段には掛けないことにしているから.

長年オーディオ趣味をやっているとそれなりに考え方が固まってくるのだけど,たまにこういう本を読むといつもとは少し違った視点から見ることができるからいい.
 
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by auf1028 | 2010-12-10 00:13 | オーディオ | Comments(2)

煙突ダンパーの試作

煙突ダンパーについてはそのうち導入してみようと思っていました.ようするに金属製の円盤で,煙突内部に設置して角度を変えることで排気の量を調節するというものです.私の場合はストーブからL型を介して真っ直ぐ上に7mくらい,横引きはなくいわゆる煙突の引きは非常に良好です.逆に良すぎるんじゃないかと思うこともしばしば.つまりせっかくストーブ内で発生した熱がどんどん煙突から逃げてしまうんじゃないかと.ストーブ内でいくらガンガン燃えていても,目的である暖房効果は筐体が熱くなってナンボです.ダンパーで煙突から逃げる熱をストーブ内に留めておくのは有効な気がします.

しかしいくつか疑問がありました.煙突内部で空気の流れを抑制するというなら吸気口で空気の量を絞っても同じではないのか? また,海外製の薪ストーブは日本標準(105mm)より太い煙突がついています.私のモルソは小型なので120mmですが大型ストーブになると150mmです.わざわざ太い煙突にしておきながら内部で狭くするというのも感覚的にはちと解せないものがあります.

まぁやってみないとわからんよね,と昨日思い立ったので拙速ですが試作してみました.材料はすべて有りモノです.基本的には以前作った外気導入パイプに入れたダンパーと同じです(どうもこれはなくてもよかったような・・・).

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シャフトは5mmのロングボルトを155mmに切断したもの,ダンパーは缶詰の切り取ったフタです.煙突に5mmの穴を二つ開け,内側はダブルナットとワッシャを置いて外側から締め付けても煙突がつぶれないようにします.既製品はスプリングでフリクションをかけていますが今回はスプリングワッシャのわずかなフリクションと,片側に手で回せるナットをつけてその締め具合で調節.

ボルトと円盤との固定,接着剤は使えませんので針金で五ヶ所ほど締めましたが少し力を加えると動いてしまう.これじゃダメだなぁ.まぁ今回は試作機ということでこれでやってみます.円盤は小さめでなおかつ両端を折り曲げてあります.万一ボルトに留めている針金が緩んで円盤が水平の状態で動かなくなってもストーブが稼働できるように.直すのは煙突外さないと出来ないですからねぇ.ですからダンパーを全閉してもソコソコ空気は流れます.

さて,着火後ある程度火勢が安定したらダンパー全閉.あいにく(?)今日は季節が一月以上前に戻ったかと思えるような暖かさなのでチョロチョロモードで焚いています.こういう炊き方には向いているようで火持ちはよいです.ただし前面のガラスの曇りは多い.驚いたのはこんな炊き方をしてもストーブ上面の温度がけっこう高いのです.う~ん,これはもっと早く導入すべきだったか.少なくとも私の場合は効果あるようです.吸気を絞ったのとはやはり様子が違いますね.早速正式版の製作にかかります.あとは全開モードでどうなるか.こちらの方が重要です.煙突内に煤が溜まりやすいとかタールが多く出るとかデメリットもあると聞きますがトータルの評価は一シーズン使ってからでしょうね.
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by auf1028 | 2010-12-05 20:26 | 薪ストーブ | Comments(5)

白樺

山火事や伐採で山の樹が全部なくなってしまった後,最初に生えるのがシラカバだという.南富良野町のこの場所は自然林が全部伐採されたあとなんだろう.葉が落ちて白い幹だけ目立つこのような光景は北海道でも道南では見られない.

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シラカバは成長が速いので街路樹や庭木にはまったく適さないと思う.初夏の新緑は美しいし北海道らしくていいのだが平地に植えるのはどうかと思う.花粉症の原因でもある.家の庭にもあるのだが(僕が植えたわけじゃない)大きくなり過ぎて来年の春は切らないとならないかもしれない.

  Canon EOS 5D  Tokina AF 300mm F4
 
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by auf1028 | 2010-12-02 23:45 | 風景 | Comments(2)