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シャッター

数年前,夕刊を読んでいて(北海道新聞)「シャッターを押した」と記事にあるのを発見した.普通,シャッターはカメラの内部にあり裏蓋を開けなければ押せない.レンズシャッターの場合は外部に出ているが押したところでどうもない.もちろんこの記事を書いた人は「シャッターボタンを押した」と言いたかったのだろうが.

改めて思ったのだが「シャッターを押す」と表現する人は多い.普通の人はカメラのレンズの後にシャッターというものがあって,シャッターボタンを押すとそれが開閉することによって露出を調整するなんて考えていない.見えるのはシャッターボタンなのであって,それを押すことによって写真が撮れるのだから「シャッターを押す」となるのは無理ないかもしれない.

考えてみると自分でも時々言っているかもしれない.観光地に住んでいるので観光客に「撮ってもらえますか」とカメラを差し出されることはよくある.その際「シャッター押すだけでいいんですよね」と確認しているような気がする.う~ん.

正しくは「シャッターを切る」である.しかしこれもなぁ・・・.ナイフか何かでシャッターに切りつけてるわけじゃないしなぁ.「彼は無我夢中でシャッターを切り続けた」なんて,想像すると恐ろしい光景ですね.

これはカメラの普及期,そのほとんどがレンズ・シャッターだったのでシャッターを切る際の「チャッ」という歯切れのよい音から「切る」と表現したのだろうか.それとももっと前,写場(スタジオ)にあった箱形カメラのレンズ前に取り付けてあったのが,いわゆるギロチン・シャッターであったからだろうか?

英語では"release"のはずだ.これはスプリングをチャージし,それを開放することによってシャッター羽根が開閉するからだろうと思う.でも今のデジタル・カメラはスプリングなんて使っていないだろう.外国でも"Push the shutter"なんて言うんだろうか? ちょっと辞書で調べたら「trip the shutter シャッターを切る」なんて出ていた.・・・色々考えていたら,なんかどうでもよくなってきちゃいました.

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写真はコパルの大判用レンズ・シャッターNo.1.プレスシャッターというタイプでチャージレバーがなく,チャージとリリースを一行程で行うので速写性に優れています.(さらにウィスタ用に少し特殊な仕掛けが加わっている)

大判用のシャッターにはNo.0,1,3と種類があって数字が大きくなるほど口径が大きくなります.0番より小さな00番というのもたまに見ますがやや特殊.No.2が抜けてますが昔はあったのです.シャッターに絞りが組み込まれており,レンズ前玉と後玉をねじ込んで使います.この番数は規格なのでコンパーの1番シャッターが壊れたのでコパルの1番にシャッターだけ換えるということも可能です.ただしSEIKO SLVはネジのピッチが違うと聞いたことがあります.SLVじゃないセイコーシャッターは問題ないはず.また,アメリカの古い規格で3番とか4番というのがありますがこれは別物です.
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by auf1028 | 2008-02-27 21:48 | Comments(0)

春の気配

今年の冬は異常にに雪が少なかった・・・ってまだ冬ですが,替わりに低温の日が続きました.真冬日,つまり最高気温が零下の日が長く続きましたし最低気温がマイナス10数度から20数度の日が多かった.

ここ2,3日寒さが緩んで(それでも最高気温は-1℃くらいか?)なんだかほっとしています.このまま春になってくれればいいのですがそうはいかないだろうな.それでも明らかに日が長くなってきたのが感じられます.春の気配.ホントに気配だけですが.
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 Canon EOS 10D Distagon 18mm F4
写真撮ってないので去年のを載せてしまいます.じゅうぶん冬の写真に見えますがこれ,去年の4月に撮ったんですからね.まぁ山の方ではありますが.
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by auf1028 | 2008-02-18 23:31 | 風景 | Comments(2)

夜の写真

毎年今頃になるといささかうんざりしてしまう.冬に飽きてしまうのだ.冬の間は季節の変化が少ない.もちろん日によって気温や天気は全然違うとしても景色がほとんど変わらないから.写真もあまり撮れないし.

相変わらず時折思い出しては昔のネガを整理しているのだが・・・僕が写真を取りはじめた時期のネガ,夜の写真が多いなと思った.東京に出できたばかりの時である.昼間の都会の姿と全く違う一面を夜感じて,これをなんとか写真にしたいと思ったのだろう.
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これらの写真は新宿で撮ったものだ.当時東口にあったジャズ喫茶でバイトしていたのだが,一時間「休憩」があったのでその間にカメラを持ってうろうろしていたというわけ.
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30年前である.新宿も駅から少し離れればこの写真のような木造の家屋が並んでいた.夜は歩いている人もほとんどいない.こんな都心に近い場所に木賃アパートや古い家があり,その中にひっそりと,まったく知らない人々の生活があるのだった.このような建物はバブル期にほぼすべて整理されてしまった.
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トライXクラスのフィルムを気持ち増感して(粒子を荒らすのは嫌いだったから)レンズは28mm,開放だとぽや~んなので一段絞ってF2.8,1/8秒.1/4だと絶対ブレるから.当然ほとんどのコマは露出不足で4号印画紙でも焼くのが難しかった.当時はもう5号印画紙は売られていなかった.イルフォードには5号があったけど国産の4号とコントラストは同じくらい.そういうネガをスキャンしてPhotoshopを使いなんとか見られるようにできないか,と考えてやってみた.

結果は思ったほどうまくは行かなかったが5号印画紙で焼いた程度には持っていける感じ.中間調はアナログに比べはるかにコントローラブルだし,まずまずかな.ただハイライトが大きく滲んでしまう.細かく焼き込んでいけばなんとかなるだろうか・・・そこまでするほどのカットでもないのでねぇ.
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by auf1028 | 2008-02-15 00:06 | 古い写真 | Comments(0)

マーガレット・バーク=ホワイトとカーティス・メイフィールドのアルバム

先日,実に久しぶりに本屋へ行って輸入雑誌コーナーを見たらLIFEがあったのだが実に薄っぺらでまるでパンフレットみたいでびっくりした.後で調べたら現在は新聞に挟み込まれた無料版として存在しているとのこと.なるほど.書店ではそれを単品として売っていたわけだ.しかしまもなく廃刊になるそうだ.フォト・ジャーナリズムの黄金時代を作ったLIFE.ひとつの時代が終わったなと思った.

LIFE創刊号の表紙,フォート・ペック・ダムの写真を撮ったのはマーガレット・バーク=ホワイトである.有名な写真だから見たことのある人も多いだろう.彼女の写真は良くも悪くもLIFE誌にぴったりだった.ぱっと見ただけで強い印象を見た人に与える迫力があり,そしてわかりやすい写真.

僕が持っていたカーティス・メイフィールドの"There’s no place like America Today"というアルバムのジャケットが彼女の"At the Time of the Louisville Flood"という写真を元ネタにしたものだというのを知ってちょっと驚いた.僕が発見したわけではなくてここで知ったのだけれど.元ネタにしたというか行列している人々の顔の向きが反対になっている以外ほとんど同じである.パクったということではなくて,これがそれほど有名な写真だったから成立したのだろうと思う.この写真に説明は全く必要がない.一目瞭然. 
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 Canon EOS 10D EL Nikkor 105mm F5.6
彼女の写真と僕が撮りたいと思っている写真とはずいぶん違うにも関わらず少し気になる人なのだ.ダイアン・アーバスとは違う意味で.なぜ気になるのか自分でもよくわからない.
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by auf1028 | 2008-02-05 00:15 | Comments(0)

ロールベールストレージ

雪を被ったロールベールストレージ,って知らない方も多いでしょうが中身は北海道の風景写真でよく見られる牧草ロールです.冬季における牛の食料.こういう風に整然と積み上げられているのはあまり見ないかも.一見現代彫刻風に見えなくもないですね.
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 Canon EOS 10D Distagon 18mm F4(Y/C) F11 1/1500sec. ISO 200 +1EV

僕の子供の頃はデントコーンというトウモロコシの一種を細かく切ってサイロに貯蔵し,発酵させたものが牛の飼料でした.秋にその作業を間近で見た記憶があります.発酵したデントコーンは何とも言えないにおいがしました.現在サイロは少数派になりロールベールの方がずっと多くなってしまいました.

このロールベールストレージ,黒いのもあります.というか黒い方をよく眼にします.発酵の度合いが違うとか聞きましたが.
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by auf1028 | 2008-02-02 15:31 | 風景 | Comments(0)