カテゴリ:音楽( 55 )

Milton Nascimento : MILTONS

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ミルトン・ナシメントを初めて聴いたのはウェイン・ショーターの「Native Dancer」でだった.このときはピンとこなかった.「Super Nova」から始まったショーターのブラジル音楽指向はどうもピンとこなかったし今でもそうだ.別に嫌いということではなくて・・・そう,「ピンとこない」のだなぁ.クォリティは高いし鑑賞する価値はもちろんあるのだが.

その後レンタルでこの「MILTONS」を借りて聴いたらとても気に入ったので「Angelus」を購入したのだと思う.CBSとWarnero Bros.,レーベルは違うがプロデュースはどちらもMarcio Ferreira,サウンドは似ている.ナシメントには「MILTON」という題名のアルバムが二枚あり,「Milton Nascimento」という題のもある.そしてこの「MILTONS」だ.ややこしい.こういう点には無頓着な人なんだろうか.

両アルバムともジャズ,フュージョン寄りで彼本来の音楽というよりワールドワイド向けなんだろうと思う.前者の方が軽くて僕には聴きやすい(音質も軽い),もちろんいい意味で軽いのだ.どちらのも参加しているハービー・ハンコックがいい.とくに前者で.後者のジェームズ・テイラーもいいけどね.

「MILTONS」は現在廃盤のようで入手に少し手間取った.まぁ数が出ているので捜せば中古でたくさんあるはず.ナシメントのアルバム,この二枚あればいいかな.彼本来のミナス音楽も素晴らしいことは知っているがとてもぞこまで手が回らない.ただ初期の「MILTON」はそのうち買おうと思っていますがね.1970年のOdeon盤の方です.

 
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by auf1028 | 2011-09-15 14:37 | 音楽 | Comments(0)

MILES DAVIS : ORIGINAL ALBUM CLASSICS

マイルスのCBSにおける1950年代の諸作「ROUND ABOUT MIDNIGHT」「MILESTONES」「1958 MILES」「PORGEY AND BESS」「MILES AHEAD」をボックスセットにしたお買い得米盤.アマゾンで1784円ですよ.

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この辺のアルバムは非常に買いにくくて・・・というのはレコードですべて持っていたから内容はよく知っている,でもたまには聴きたい.しかし一枚ずつ買っていくと結構な金額になるしそれなら他に欲しいCDもあるし・・・.「MILES AHEAD」だけはすでに持っていたがまぁいいでしょう.

各アルバムは薄っぺらい紙ジャケットに入っており内袋もない.マスタリングや盤質は通常の廉価盤と一緒なんでしょうね.「MILESTONES」の音は少し変かもしれない.妙に硬い.それでも一度に揃えられたのでよかった.

「1958 MILES」は日本企画のアルバムでアメリカでは出なかったのでは? ジャケットを見ると日本盤をただコピーしただけ.実際に入っている曲はジャケ裏記載とは違っている.1955年録音説のあった「Little Melonae」がこのセットでは「ROUND ABOUT MIDNIGHT」に移され,替わりに音質の悪いライブが三曲追加されている.何これ?「JAZZ AT THE PLAZA」の録音ですかねぇ.よくわからない.ジャケット・デザインは池田満寿夫だが僕はいいとは思わないですがねぇ.

マイルスの1955~1958年,一枚のアルバムにならなかった諸録音は,かつてレコード時代に日本とフランスで「FACETS」というアルバムになり(仏盤と日本盤は内容ジャケットとも異なる),アメリカ盤では「JAZZ TRACK」や「BACIC MILES」に収録されていた.

これで50年代のマイルス(CBS)が揃ったわけで.あ,「アット・ニューポート」と「JAZZ AT THE PLAZA」もあったか.でもそれほど興味ないんだなぁ.

 
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by auf1028 | 2011-08-05 00:39 | 音楽 | Comments(2)

「DEATH AND THE FLOWER」 Keith Jarrett

整流管とリプレイスしたSBDユニットはエイジングが進んだようでキツさがとれてきた.ショットキー・バリヤー・ダイオードのどこがどうエイジングされるのか,見当もつかないが変化するのは事実・・・.まだ少しキツイ.

全体としてドライな感触は僕の好みとは少し違うけど,今まで気がつかなかった音が出てくるので非常に面白い.高域の見通しの良さは今まで経験したことがない次元.使っていればもっとエイジングが進んで柔らかくなるのだろうか? とにかく面白いのでパワー・アンプでも実験してみることにしました.もしSBDで行ければ高価な整流管を使わなくともいいわけです.それにこれから夏に向けでかなりの省エネルギーになりますね.整流管二組のヒーターとプレートの発熱分,数十ワット節約できる.

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このアルバムが録音された1970年代.キース・ジャレットはソロ・ピアノの録音と並行していわゆる「アメリカン・カルテット」,「ヨーロピアン・カルテット」の演奏も行い実に精力的な活動をしていたのだが,impulseへの録音,ECMでの録音共に僕はそれほど面白いとは思わなかった.

CDレンタルが始まってからこれを何気なく借りてみたらけっこうイイじゃないか.DATに録音しておいてそれをMDにアナログでダビング(デジタルコピーはできないから)したのをたまに聴いていた.MDデッキが壊れたので数年聴いていなかった.たまに聴きたくなるので中古CDを入手.外盤でGRPのロゴがついてる.impulseの録音はGRPが管理してるの?

MDで聴いていたのとバランスが全然違うのに一驚.ジャレットのピアノとレッドマンのサックスのバックにパーカッションの音が散らばる感じだったのに,今聴くとパーカッションが思い切り前面に出てピアノ,サックスと対等って感じなのだ.マスタリングも違うし僕の装置もずいぶん変わったからなぁ.

今思うと僕は「アメリカン・カルテット」におけるデューイ・レッドマンのもっさり感が好きじゃなかったようだ.これがカルロス・ワードだったらもっと面白かったんじゃないか・・・.まぁ今は許容度が上がったのでこれはこれで聴けますがね.ヘイデンとのデュオ「Prayer」は立派なものです.甘いといわれるかもしれませんが.(笑)

このアルバムは「生と死の幻想」という邦題がついておりますが,多くの人が指摘しているとおりこれはよくない.非常によくない.理由は述べるまでもないでしょう.再発の際は訂正してほしいですね.70年代は(映画ほどではないけど)日本盤で独自の題名をつけるって結構ありましたね.今でも思い出しますがパット・メセニーの「OFFLAMP」,メセニー初期の傑作ですが最初に発売された邦盤の題名は「愛のカフェ・オーレ」でした.

 
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by auf1028 | 2011-06-19 22:14 | 音楽 | Comments(2)

BILL EVANS : THE COMPLETE REVERSIDE RECORDINGS

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CD 12枚,LPでは18枚だったかな.リヴァーサイドのビル・エヴァンスはこれがあれば全部聴ける・・・のだが鑑賞するにはいささか問題がある.1枚のディスクに複数のセッションが,あるいは一つのセッションが複数のディスクに入っているからだ.さらに(多くはないが)別テイクがある場合はオリジナル・テイクと続けて聴くことになってしまう.

前々からやろうと思っていた作業,全曲をハードディスクにリッピングしてセッションごとにフォルダに収納する.別テイクはサブフォルダに.やっと終了.まぁ大した作業でもないんですが.

リッパーは定番のExact Audio Copy.以前はWinCDRを使っていたのだけどこっちの方が早いし使いやすい.これで各セッションごとに聴けるようになりました.まぁ鑑賞するならアルバムごとに買った方がいいと思いますよ.未発表の演奏も含めて一度に全部の演奏が手に入るのは便利ではありますが.

僕がビル・エヴァンスをよく聴くようになったのはこのセットを入手してからなんですね.それまではヴァーヴの「モントルー」やジェレミー・スタイグとの「ホワッツ・ニュー」あたりはいいけど,古いのはあまり聴く気がしなかった.年取ったというのもあるかもしれないです.真空管アンプを作るようになってからクラシックも少しは聴くようになり守備範囲が広くなりました.

ヴィレッジ・ヴァンガードのライブ,ここ一,二年音がよくなってから「ポール・モチアンっていいドラマーなんだなぁ」と気がつきました.システムがよくなってくると演奏が違って聞こえちゃうんだから手をかける価値はあるってことですねぇ,やはり.

今ではヴァーヴ時代のエヴァンスもいいと思うけどリヴァーサイド時代がいちばん好きです.CBS時代以降はほとんど聴いていない.死後発表された「You Must Believe In Spring」をたまたま安かったので買ったら,リヴァーサイド時代とのあまりの違いに仰天しました.

 
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by auf1028 | 2011-02-08 23:51 | 音楽 | Comments(2)

ROBERTA FLACK : 「FIRST TAKE」

1969年に発売されているが最初はそれほど売れなかったらしい.地味ですものねぇ.「The Fist Time Ever I Saw Your Face」が1972年のクリント・イーストウッドの映画「PLAY MISTY FOR ME」の中で使われたのがきっかけで大ヒットしたというのは有名な話.

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このアルバムを「発見」したのは十年ほど前のことだ.もちろん大ヒットした「The Fist Time ・・・」が入っているロバータ・フラックの1stアルバムであるから知ってはいたが全曲通して聴いたことはなかった.「FEEL LIKE MAKIN` LOVE」や「KILLING ME SOFTLY・・・」以降,有名になってからのフラックはレンタルCDで借りたりしてよく知っていた.たまたま中古CDを漁っていた際安かったので他のCDと一緒に買ってみたのだが.

傑作というしかない.選曲も含め完璧だと思った.親分のレス・マッキャンとベースのロン・カーターのサポートも素晴らしい・・・と最初書いたんだけど,ピアノはフラック自身が弾いてるんですねー.

第二作の「CHAPTER TWO」とその次の「QUIET FIRE」も入手して聴いた.(なんと初期のアルバムは現在廃盤) なるほど・・・いい曲もあるんですがね・・・.段々と僕の好みからはずれていくのがよく分かった.そりゃぁ「I`M THE ONE」も「OASYS」もいいアルバムですよ.でも大成功してからのフラックは普通のポピュラー・シンガーの一人になってしまった.もちろん非難してるわけじゃない.29歳でレコード.デビュー,マッキャンの後押しがなければ埋もれてしまったかもしれない才能が花開き名声と富を得たのだから・・・よかったね.

だけど僕には「FIRST TAKE」だけが特別なアルバムで,これ一枚あればいいということ.

問題は録音がよくない.1969年のアトランティック・レーベルだからね.これはたぶん1989年発売の日本盤だがちょっとひどすぎる.リマスタリングされた再発盤が出るのを待つか,と思っていたのだが.ここ一年ほど再生装置の状態がよくなってくるに従って聞こえ方も改善されてきたのですねぇ.

システムをグレード・アップすると優秀録音と非優秀録音の差が開いてしまい,ついつい録音のよいアルバムを選んで聴くようになってしまったりするのだが,幸いにそうならなかった.今までもやっとした音と思っていたCDがクリアに細部も聞こえてくる.システムの改善はいい方向に進んでいるわけですね,たぶん.

ところで先日のUSB~TDA1543 DAC,少しずついじっているのですがかなりよくなりました.このCDを聴いても二,三年前に聴いていた音とは雲泥の差.詳しくは後でアップしますが.

 
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by auf1028 | 2011-01-31 23:22 | 音楽 | Comments(2)

Rachel Z : First Time Ever I Saw Your Face

レイチェル Z(ヅィー)の名前はずっと前から知っていたが演奏は聴いたことがなかった.先月,初リーダー作の「Trust The Univers」を入手して聴いてみたら・・・このアルバムは意図的にジャズ・サイドといわゆるフュージョン・サイドに分かれているようなのだが・・・ジャズ・サイドは一曲目の「ナルディス」をはじめとてもよかった.新主流派(現在こんな名称を使うのはおかしいかなと思いつつ)ピアノの好きな僕はかなり気に入った.聴いてるとチック・コリアとハービー・ハンコックの影がちらちらするような気がする.

しかしフュージョン・サイドは今となってはひどく陳腐なサウンドに聴こえてしまい残念.もろ,プロデューサーであるマイク・マイニエリのサウンドだ.まぁ録音されたのはそういう時代だからね.でも何度も聴いているうちにさほど気にならなくなってきたな.

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ということでもう一枚.全編ピアノ・トリオ.一曲目・・・あぁコルトレーンの「Mr. P.C.」だね,と思ったらニルヴァーナの「Heart - Shaped Box」なんですと.だけどやっぱり「Mr. P.C.」だよなぁ・・・.スティングの「フラジャイル」も演奏しています.この曲はジャズでもよくプレイされますね.いい曲です.ジャズ界で最初に取り上げたのはフレディ・ハバードではないかと思う.

さて「 First Time Ever I Swa Your Face」,ロバータ・フラックが静かに歌い上げていくあの曲を彼女はいったいどうやってジャズとして演奏するのか?興味津々・・・ミディアム・テンポで軽めにあっさりと.なるほどこう来ましたかぁ.

最後の曲はピーター・ゲイブリエルの「Don't Give Up」.総じて彼女がリアルタイムで聴いてきた好きな曲から選んだという感じだが,「In THe Wee Small Hours of The Morning」「Autumn Leaves」の二曲は異質だ.僕はこの二曲は要らないが,もしかしたら製作サイドの要望があったのかもしれない.「普通のジャズ・ファンがよく知っている曲も入れて下され」みたいな.ビーナス・レコードは日本のレーベルだからね.

「Trust The Univers」からは9年経っているのだから当然だが,初アルバムで僕が感じたガラスのかけらが光るような煌めきはもはやなく,でもいい意味で円熟してると思う.気に入りました.現時点での最新作「I WILL POSSESS YOUR HEART」も買わないといけない.
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by auf1028 | 2010-12-21 22:29 | 音楽 | Comments(0)

アル・ジャロウ : This Time

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彼のアルバムではジェイ・グレイドン プロデュースの4枚が好きかな.フュージョン全盛時代カーステレオでよく聴いたものです.
中でも「Breakin' Away」とこの「This Time」が気に入っている.久々に聴きたくなってCDを入手.選曲が好みなんだな.僕はジャズ歌手としてのジャロウよりこのようなコンテンポラリーな感じの方が好きだ.伴奏者も当時のフュージョン・シーンで売れっ子だった人ばかり.曲によってチック・コリア,スタンリー・クラーク,アール・クルーと超豪華.

ジャケットはシンプルなモノクロ写真.アヴェドン風だな~と思ったらやっぱりRichard Avedonだった.20世紀を代表する写真家の一人.ずっと人物を撮り続けてきた人.1970年代半ば,僕が「アサヒカメラ」誌を読み始めたときアヴェドンの写真が掲載されていた,ディアドルフで(5×7だったか?)アンセリウムを撮った写真.当時の僕にはさっぱり面白くなかった.今見るとどうなのか? まぁ,アメリカの写真家ではアヴェドンとかメイプルソープとかほとんど興味はないんだなぁ.アンセル・アダムズ,ロバート・フランク(アメリカ人じゃないけど),ウォーカー・エヴァンズ等には惹かれるものがあるけど.
 
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by auf1028 | 2010-11-11 23:40 | 音楽 | Comments(4)

FUTURAのピアノ・トリオ三枚

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1970年代にフランスのFUTURAレーベルから出たピアノ・トリオ三枚.Georges Arvanitas / In Concert と Fredie red / Under Paris Skyies は著名盤なのですが Jean-Philippe Blin / What Matter Now? は聴いたことがない人も多いのでは.演奏者のブリンにしてもこのアルバム以外知らない.当時の新鋭ピアニストだったのでしょうか.

10年ちょっと前FUTURAのアルバムが一部CD化された際に買ったものです,ジャン・フィリップ・ブリンに関してはまったく知らなかったけどFUTURAだからカスはあるまいと.聴いてびっくり.まるっきりキース・ジャレットですがな~.何かのパロディなのかなぁ.途中で聴くのを止めて,しまい込みそのまま忘れてました.

先日整理の際発見し,全部聴いてみた.小さめのクラブにおけるライブ・レコーディング.まぁそれなりに聴けるか・・・.でも,やはりキース・ジャレットだ.気がついたのだがジャッレトの曲が二曲入っているのだ.さらにディランの「Lay Lady Lay」.ジャレットの有名盤「Somewhere Before」は,やはりライブ録音でディランの「My Back Pages」を演奏している.これはやはりジャレットへのオマージュと解するべきなのかな,パロディじゃなくて.

レコードの場合のB面には「Alice in Wonderland」「Someday My Prince Will Come」が入っている.これはビル・エヴァンスへのオマージュ? 演奏は全然似てないけどね.全体としてはダイナミックで聴き応えあると言えなくもない.このドラムス,迫力はあるけど下手なんではなかろうか.ベースはなかなか渋い.なんかよく分からないアルバムです.

ジョルジュ・アルバニータはジャズ聴き始めの頃FMで聴いて「何かすごいことやってるみたいだ」と思った記憶がある.今聴くとシカケが少しは見えるような気がするけど,緊張感溢れる素晴らしいアルバムには違いない.この手の新主流派ピアノ・トリオは好きなのだ.同時に3AM(レコードで)も買ったがこちらはオーソドックスなスタイルで,あまりの違いにびっくりした.

この三枚,アメリカ産のピアノ・トリオとは違った味が面白い.フレディ・レッドはアメリカ人だが録音当時はパリ在住.アメリカで録音したらこういう作品にはなるまい.この Under Paris Skies はかつてジャズ喫茶の人気盤だったそうだ.僕は二.三度しか聴いたことがなかったけどね.
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by auf1028 | 2010-10-14 23:45 | 音楽 | Comments(0)

ガトー・バルビエリ 「エル・パンペーロ」

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久々に聴くバルビエリ.インパルスのプロデューサーとして有名なボブ・シールが立ち上げた「フライング・ダッチマン」から出た盤ですがどうもこのレーベル,ジャケットデザインにまるで気を使ってないみたいで.それにしてもボブ・シールがあの,ルイ・アームストロングの歌で有名な「この素晴らしき世界」の作曲者だったとはね.最近まで知らなかった.

この盤は1971年モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブだが発売当時FMラジオ放送で聴いたのかなぁ,バルビエリがLP両面に渡って延々と吹きまくっていたような印象を持っていた.今聴いてみるとLPで片面2曲入るようにちゃんと演奏時間を調整しているようであります.一曲はそれほど長くない.30年前の記憶なんてあてになりませんなぁ,まったく.

ガトーさんには失礼ながらこのCDを買ったのはベースのチャック・レイニーとドラムスのバーナード・"プリティ"・パーディが目当てだったのです.ご両人ともジャズ専門ではなくセッション・マンですな.どちらも大好きなミュージシャンです.とくにチャック・レイニー.20世紀後半のポピュラー音楽ファンは皆レイニーのベースを意識せずに聴いているはず.膨大な数のセッションに参加しています.ジャズからキャンディーズまで.(笑)

パーディは,パーカッショニスト二人の陰に隠れがちな感あり.録音バランスの問題もあるかも.ピアノのロニー・リストン・スミスはパーカッシヴな演奏で好演と思う.じゃあ,ってんで同じくフライング・ダッチマンから出ているリーダー作を聴くとこれがどうも・・・.曲によっては素晴らしいのだが.陳腐なヴォーカルが入った曲は実につまらない.

バルビエリ,最初のリーダー作はESPで,ドン・チェリーの「エターナル・リズム」やJCOAの「エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル」にも参加しており前衛派という印象だったのだけど,「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の音楽を担当してそこそこヒットしてからはラテン・フュージョンみたいになってきましたね.

このアルバムではラテン・フレイバーもあり,所々フリージャズ的ブロウもあるのだが・・・例えばアルバート・アイラーなんかの場合は別にフリージャズをやりたいというのではなく本当に自分のやりたいことをやっているだけ,って感じがする.だけどバルビエリの場合はどうも違うかなぁ.まぁ「ラスト・タンゴ・イン・パリ」はとてもいい曲だと思いますよ,ハイ.

ところで休刊した「スイングジャーナル」の元編集長が中心となって新しく「JAZZ JAPAN」という雑誌が出るのだと・・ってもう出てますね.ジャズといっても幅が広すぎて,世代的にもどの辺に焦点を合わせるのかとても難しいと思うが健闘を祈ります.とりあえずスイングジャーナルは僕にとってはまったく興味の外で立ち読みする気もしなかった.新雑誌,オーディオの記事は止めた方がいいんじゃないかな.アルバム・レビューは必要だろうが点数をつけるのは止めて欲しいものだ.アルバムを点数で評価するなんてバカげてると思う.ページ数も少なくていい.SJ誌みたいな厚くて重くてデラックスな雑誌は,もうあまり売れないと思うよ.あとライターの発掘だね.中野宏昭さんみたいな人はもう現れないのだろうか.
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by auf1028 | 2010-08-31 23:52 | 音楽 | Comments(2)

ラフマニノフの自演

ラフマニノフの自作自演としてはSP時代アメリカでの録音があるけどこれは1979年の録音(London Decca).ピアノロール(自動ピアノ)によるものです.ピアノロールというものがどれだけ忠実に演奏を再現できるのか,僕には全然分かりませんがラフマニノフ本人が再生を聴いて驚嘆絶賛したらしいので(初めての体験で驚いたという事を差し引いても)そこそこいいところを行ってるんだろうか.

ラフマニノフという人は体格が良く手も非常に大きかったということで,ラフマニノフ本人が弾いていると想像しながら聴くと演奏もなかなか力強いものに感じられる.いや実際相当に力強いと思う.かなり面白く聴けました.ホントの(?)録音もそのうち買うつもりです.何時買うか分からないけど.ラフマニノフ全集CD10枚組は高いので.

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ところで「共感覚」という知覚現象ですがwikipediaによれば・・・共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, syn?sthesia)とは、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。・・・ってことなんですが.

僕自身は共感覚を持ってはいない.共感覚を持っているか否かは本人の言によるしかない.そう感じるのだと言われれば他人がそれを否定することはできない.持っていても敢えて隠していれば他人には分からない.パウル・クレーが共感覚者だと以前本でで読んだような記憶がある.あぁそうだろうな,と思う.

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴きながら,ふと彼は共感覚者だったのではないかと思った.なんとなくですが.で,調べてみたがそういう情報は見つからなかった.wikipediaによるとラフマニノフとモスクワ音楽院で同窓だったスクリャービンが共感覚者だとあるのだよね.うーむ・・・.
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by auf1028 | 2010-07-01 22:20 | 音楽 | Comments(4)