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Cannonball Adderley : NIPPON SOUL

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Nat Adderley (cor), Julian "Cannonball" Adderley (as),
Yusef Lateef (ts, fl, oboe), Joe Zawinul (p), Sam Jones (b), Louis Hayes (ds)

Nippon Soul (Nihon No Soul) *
Easy To Love **
The Weaver **
Tengo Tango *
Come Sunday *
Brother John *
Work Song ***

1963年 7月 9 ***,14 **,15日 * 東京 厚生年金会館,産経ホール

データはWikipediaによりますが,東京で場所を変えて複数のコンサートがあったことになりますね.Work SongはCDリリースにあたって追加されたボーナス・トラックです.

webにある一部の記事で5月21日録音とありますが何かの間違いでしょう.

この時が初来日,直前のニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演したためにコンサートに遅刻しそうになり,首都高をパトカーに先導されて会場に赴いたという話が伝わっていますが本当かどうかは知りません.

アルバム名とジャケットでいささか引いてしまい(笑)今回初めて聴いたのですがとても良いアルバムです.アルバム・デザインはRiverside(含Jazzland)のアルバムを多く手がけているKen Deardoffという人です.

マイルスの"Kind Of Blue"におけるアダレイはそのトーン,アイディアとも本当に素晴らしい.コルトレーンにいささかも引けを取っていません.しかし彼の代表作はと問われて大体出てくるのがBlue Noteの"Autumn Leaves"というのも寂しい話で.

Riversideレコードがつぶれてからの彼のアルバムは色んなことをやって,とっちらかってる感じです.が,1960年代における彼のグループの充実ぶりは目覚しいものがあったようです.プロデュースがもっとしっかりしてれば,と思わずにはいられません.

実際のところ60年代半ば,ショーター加入後のマイルス・グループは質的には高いもののいささか晦渋ともいえ,アダレイ・グループの方が人気は高かったんじゃないかなぁ,と勝手に想像してます.

その充実ぶりは本作を聴いても窺い知ることができます.ハードバップから脱皮してモード,新主流派への移行の時期です.アダレイのソロも良し,メンバーも強力です.

ザヴィヌルとジョーンズのデュオによるエリントンの"Solitude",ラティーフ主導の怪しいムードの曲とか選曲も考えられてます.

1966年来日のアルバムも出ており聴いてみたいです..
by auf1028 | 2015-07-02 23:07 | 音楽
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