取り付けネジ4箇所の間隔がSIEMENS 10Wとほぼ同じで今のアダプターリングがそのまま使えそう.なのでユニット交換してみました.4.5Ωor5ΩということなのでLM3886アンプに接続です.
並べてみるとP25Cの方がわずかにコーン径が大きいですね.ほんのちょっと.
マグネットの大きさはこんなに差があります.三回りくらい小さい.まぁこれはケチッてる訳じゃなくて軽量コーンで磁気回路を強力にすると(相対的に)低音が出ないユニットになります.ので磁気回路を弱くしてバランスのよい周波数特性にしようという事でしょう.設計思想がそもそも違うユニットなんですね.当然能率は低下します.
FT3RPはそのままで聴いてみますとなかなかバランスよく,フツーの音ではないかと.10Wとは随分違います.軟調です.クラシックも穏やかに聴けます.
チト平板すぎるのでEL34シングルに繋いでみます.OPT二次側の配線は16Ωになっていてこれを変更するのは大変なので,とりあえずLUXMANのマッチング・トランスを使います.二次側のみ使用でオートトランスとして16Ω→4Ω.トランス二段重ねですな.
平板さはかなり解消され,やっぱり無帰還アンプの方が全然いいですね.力強さは10Wより劣りますがキツイところがあまりなく何でも聴けます.能率はやはり低いです(-3dBくらいか).相対的に低音が出ます.やや倍音が勝ってますが.70~80年代のポピュラー系と相性いいです.
10Wのように聴いていて時々ハッとするような魅力には欠けるものの,ジャズもクラシックもまずまず.これはこれでいいような気も・・・.
未使用デッドストック品なのでしばらく鳴らすと変わってくるでしょうか.