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DET9シングルアンプ 中間報告

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毎日鳴らしてると部品のエイジングが進んだのか耳が慣れたのか・・・まぁ両方なんでしょうけど,音も落ち着いてきました.エイジングに関しては銀タンタルコンデンサがいちばん必要かなと.フィルムコンデンサの実装がスペース不足で難しかったので採用したものです.

あと二番目のカップリング・コンデンサ,ERO MKP1841 0.068uF 1600Vも新品.なんとなくよさそうな感じだったので購入してみました.一個100円くらいのものです.基板タイプで足が短く,ポリプロピレンで熱に弱いためリード線を作り半田づけでなく圧着で延長しました.最近フィルムコンはチューブラーの巻物よりキャラメルタイプの方がなんとなく好み.あとのコンデンサは過去に使ったものの再利用です.

出力トランスも初めての通電ですが60mA流せるトランスに3mA弱ですから.DET9には大きすぎるんですね.まぁそれは百も承知,これしか持ってないので.

ノイズ問題は「電圧増幅管の1番ピンをアースに落とすのを忘れていた(6C5GTはガラス管ですがエレメントが円筒形の金属でシールドされています)」「コンデンサでバイパスしていない初段のヒーター片線をシャシに落とす」「電源部のチョークからアンプをなるべく離す」,あと電源トランスの静電シールド端子をどこに繋ぐかなど検討して解決.ハムバランサーなしでもO.K.でした.フィラメントの2Vを片側だけに抵抗器入れて作っているので心配だったけど大丈夫でした.

出力は0.6Wくらいでしょうかねぇ.クラシックのオーケストラでは少し頭を抑えられているような気もしますが普通のソースではけっこうパワフル.屈託のない音で前のアンプより好みです.けっこうメリハリあります.当分の間常用アンプに決定.低音はオーディオ的にいえばダンピング不足なんでしょうが,僕はこのくらいユルくていいです.使う本人がこれでいいのだがら問題ありません.(笑) オーバーオールの帰還は当然ながらありません(帰還掛けるんだったら直熱三極管でなくていいと思う).ローカル帰還としては初段とドライバー段間にP-P帰還を軽くかけて聴いてみましたが・・・なしで行きます.

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ニッケルプレートの旧タイプも聴いてみました.見た目非常によさそうですが音もやっぱりいいです.深みと繊細さ,透明感で新タイプに差をつけます.同じ球とは思えない.しかし手持ちは4本しかなく1本がフィラメント一部だけ明るくなるという問題アリ.常用としては新タイプで.

新タイプDET9は僕が最初に買った直熱三極管です.オーディオ専科の2A3シングル・キットを作ったばかりでまだ自作はしてませんでしたが,直三がいいというので(笑)出力小さいらしいけど安かったので2本買いました.秋葉原ラジオセンターの店です.その後行ったらまだあったのでまた4本購入.現在のアムトランスの斜め前の場所でしたがその後一年くらいに店じまいしてしまいました.店の名前覚えていないんだなぁ.

ダンピング・ファクター小さいので中高域と低域.スピーカーのインピーダンスの山がある帯域はどうしても張り出してきます.それをパラメトリックEQで抑えてなんとか聴いています.一般的には全くお薦めでないアンプ.まぁこの構成で作る人はいないと思いますが.

*追記:現在電源電圧290Vでカソード抵抗1800Ωの両端の電圧は47Vです.これは予定(予想)した状態にほぼピッタリ.もっと高電圧にしてカソード抵抗値を少し上げた動作も出来ますが,これでいいような気がします.
by auf1028 | 2013-04-10 16:03 | オーディオ
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