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実験中・・・

ラインアンプの実験ですが,音が落ち着いてきた・・・かな.6900に寄生発振対策をしていなかったのでグリッドに3.6KΩ,プレートに100Ωの抵抗器を入れる.抵抗器はなるべくリード線を切り詰めソケットの端子に直付け.

先に書いたように高音と低音が伸びて聴こえるので相対的にソロ楽器が引っ込みます.この点では3A/109Bの方が小編成のジャズには向いているかなぁ.ヴォーカルが何というか前より「つるん」として聴こえるっていうのは,もしかしたら色づけがなくなったせいなのか? どちらにせよマイクロフォニックスの影響は危惧したほどはなかったようです.こちらの方がハイファイなんでしょう,たぶん.

しかし問題が.硬い音に感じるし女性ヴォーカル(全部ではないですが)で声を張り上げたとき「カラス声」気味になる.これは前もソースによっては感じたのですが,これほどではなかった.ピアノ・トリオなんかだと全然分からないんですがね.こういうのは大体特定の帯域にピークがあることが多いです.

3A/109Bに戻そうかとも思いましたが,いい機会なので実験してみることにしました.Sienmens 10Wの周波数特性,メーカーのデータではこれです.3KHz辺りにピークがあります.これかなぁ.

実験中・・・_f0080743_23464095.jpg

LC共振回路を使ってピークキャンセルを試みます.こんな回路です.

実験中・・・_f0080743_23465426.jpg

共振周波数はLとCの値によって決まります.Lは0.36mHしか持っていません.6.8uF+0.68uFと組み合わせると3KHzに.Rは本来測定して決めますが測定器はないのでピンク・ノイズを聴きながら適当に.まず100Ωでやってみます.

こんなものがフルレンジ・スピーカーに直列にはいるのは正直気持ち悪いです.(笑) この手の回路はBOSE 101に入っています.中域をつぶして高域と低域を相対的に持ち上げるわけです(豆電球も入っています).ピーク・キャンセラーを使ったメーカー製スピーカー・システムはけっこうあるはずです.有名なところではLo-DのHS-400,メタルコーンの共振をキャンセルするために驚くほど複雑怪奇なネットワークが使われています.

入れてみました.効きすぎのようなのでRを68Ωに.きつさは取れましたが中域が減衰しても高域はそのままですからピンク・ノイズを再生すると不自然です.そこでインピーダンス補正,20uF+14Ωを並列に入れました.よくはなりましたがやっぱり高域の伸びは足りない.相対的に低域が持ち上がっているので尚更です.JBL 2402を追加.0.2uFのCでローカットのみ.低音がボンボンいいますが,まぁバランスはよくなりました.少し鮮度が落ちたように思うのは先入観か?

それにしても,どうしてフルレンジにこんな複雑な回路を入れねばならんのか.(笑) でも悪くないんですよ・・・残念ながら.アンプがよくなればこんな回路は不要じゃないかって気がします.まだまだやる事はいっぱいあるんだなぁ.
by auf1028 | 2012-06-21 23:46 | オーディオ
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