ガトー・バルビエリ 「エル・パンペーロ」

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久々に聴くバルビエリ.インパルスのプロデューサーとして有名なボブ・シールが立ち上げた「フライング・ダッチマン」から出た盤ですがどうもこのレーベル,ジャケットデザインにまるで気を使ってないみたいで.それにしてもボブ・シールがあの,ルイ・アームストロングの歌で有名な「この素晴らしき世界」の作曲者だったとはね.最近まで知らなかった.

この盤は1971年モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブだが発売当時FMラジオ放送で聴いたのかなぁ,バルビエリがLP両面に渡って延々と吹きまくっていたような印象を持っていた.今聴いてみるとLPで片面2曲入るようにちゃんと演奏時間を調整しているようであります.一曲はそれほど長くない.30年前の記憶なんてあてになりませんなぁ,まったく.

ガトーさんには失礼ながらこのCDを買ったのはベースのチャック・レイニーとドラムスのバーナード・"プリティ"・パーディが目当てだったのです.ご両人ともジャズ専門ではなくセッション・マンですな.どちらも大好きなミュージシャンです.とくにチャック・レイニー.20世紀後半のポピュラー音楽ファンは皆レイニーのベースを意識せずに聴いているはず.膨大な数のセッションに参加しています.ジャズからキャンディーズまで.(笑)

パーディは,パーカッショニスト二人の陰に隠れがちな感あり.録音バランスの問題もあるかも.ピアノのロニー・リストン・スミスはパーカッシヴな演奏で好演と思う.じゃあ,ってんで同じくフライング・ダッチマンから出ているリーダー作を聴くとこれがどうも・・・.曲によっては素晴らしいのだが.陳腐なヴォーカルが入った曲は実につまらない.

バルビエリ,最初のリーダー作はESPで,ドン・チェリーの「エターナル・リズム」やJCOAの「エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル」にも参加しており前衛派という印象だったのだけど,「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の音楽を担当してそこそこヒットしてからはラテン・フュージョンみたいになってきましたね.

このアルバムではラテン・フレイバーもあり,所々フリージャズ的ブロウもあるのだが・・・例えばアルバート・アイラーなんかの場合は別にフリージャズをやりたいというのではなく本当に自分のやりたいことをやっているだけ,って感じがする.だけどバルビエリの場合はどうも違うかなぁ.まぁ「ラスト・タンゴ・イン・パリ」はとてもいい曲だと思いますよ,ハイ.

ところで休刊した「スイングジャーナル」の元編集長が中心となって新しく「JAZZ JAPAN」という雑誌が出るのだと・・ってもう出てますね.ジャズといっても幅が広すぎて,世代的にもどの辺に焦点を合わせるのかとても難しいと思うが健闘を祈ります.とりあえずスイングジャーナルは僕にとってはまったく興味の外で立ち読みする気もしなかった.新雑誌,オーディオの記事は止めた方がいいんじゃないかな.アルバム・レビューは必要だろうが点数をつけるのは止めて欲しいものだ.アルバムを点数で評価するなんてバカげてると思う.ページ数も少なくていい.SJ誌みたいな厚くて重くてデラックスな雑誌は,もうあまり売れないと思うよ.あとライターの発掘だね.中野宏昭さんみたいな人はもう現れないのだろうか.
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by auf1028 | 2010-08-31 23:52 | 音楽 | Comments(2)
Commented by 魔王^^ at 2010-09-03 07:23 x
1971年にFMラジオを聴いていたと...
自分4歳です(汗)
すいませ~~~~~~ん(笑)
でも音楽って自分が良いと思う曲はいつまで経っても
いいですよね(笑)
洋楽に入ったのは自分が確か中学生の頃だったでしょうか
ジャーニーとか(汗)
最近では全く音楽を聴かなくなった魔王でございますw
Commented by auf1028 at 2010-09-03 21:47
1971年っていうと私が初めて自分のラジオを買ってもらった頃かなぁ.それ
から洋楽を聴きはじめて・・・洋楽っていったてもちろんポップスですからこのア
ルバムを聴いたのはその数年後ですね,たぶん.最初はジャズを聴いても全
然わからなくて,ようやく少しわかりはじめた頃聴いたアルバムは強烈に印象
残ってますね.
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